頭の片隅で気にしつつもずっと放置していたブログを数年ぶりに再開した。以前は技術系の備忘録ばかりだったが、せっかくの個人ブログなので、これからは日々の取るに足らないよもやま話も書いていこうと思う。マネタイズなどを考えると楽しく書けなくなるので、その辺は考えず思いついたくだらない話をそのまま垂れ流そうと思う。
最近買った Intel の NUC キット『NUC12WSKi7』のこと。すでにタワー PC がある私の部屋は狭く、2 台目を買うならできるだけ小さいものをと考えていたところ、パートナーから『ミニ PC』を勧められ、数年ぶりに PC の購入に至った。レビューを書けるほど詳しくもないので、ただただ素人の感想などを書き連ねておく。
もくじ
PC を選ぶ
PC を選ぶうえで、ある程度の性能は前提として、それ以外に以下の条件を考えた。
- 小さいこと
- すでにミドルタワーがあり、もう一台タワー型を追加するスペースは無い
- ノート型は不可
- 置き場所の幅を取るし、キーボードとディスプレイは愛用のものを使いたい
- 見た目がそれなりなこと
- 贅沢は言わないが、シンプルなのが良い。トランスフォーマー感があるやつとか、7 色に光るやつとかは NG。ただし、光るのは OFF できるなら許容する
- Windows をインストールできること
- アプリ開発に使いたい。Mac は高い。Linux は対応アプリ(と私のスキル)が付いていかない
これらを満たすものをということで『ミニ PC』はちょうど良かった。性能以前にまずは見た目である程度フィルタリングすべく、”ミニ PC” で画像検索したのだが、想像通りトランスフォーマー的なやつとか、いかつい謎のロゴが付いてるやつとかがチラホラいる。申し訳ないが、これらは無条件に除外した。
見た目でいうと、Microsoft の『Windows Dev Kit 2023』がとてもステキだと思ったが、用途がミスマッチなので諦めざるを得なかった。結局、ちゃんとした(?)メーカーの方が安心というのもあって、Intel 製に決めた。
Intel のサイトは NUC 推しが弱かった
安い買い物でもないので、メーカーのサイトから直接購入したほうが安心と思い、Intel のサイトを見に行ったのだが、Intel は製品のオンライン販売自体が無かった(少なくとも私は見つけられなかった)。それどころか、かなりシンプルなスペック表があるだけの簡素な雰囲気で、「買って欲しい感」が微塵も感じられないことに驚いた。某メーカーのように、高解像度の写真とステキなキャッチフレーズがぬるぬる動きながら、推し機能やかっこよさを紹介してくるのかと思っていたが、全然そんなことは無く、それどころか製品の写真すら無かった。(正確に言うと、商品仕様のページに一応写真があるのだが、サムネイルとも呼べないほど極端に小さい。)
そんなわけで、いろいろなサイトを行ったり来たりで結構大変な思いをした。スペックや価格なども含め悩んだ挙句、結局『NUC12WSKi7』に決めた。ちなみに NUC というのは「Next Unit of Computing」のことらしい(Intel のサイトで説明されていた)。それにしても、サイトはもう少し何とかしてもらえると嬉しい。それとも、NUC は物好きしか買わない製品とでも言うのだろうか(そうかも)。
『ベアボーンキット』の方が主流…?
同製品はキット(ベアボーンキット)という OS やメモリ、SSD が入っていない製品とは別に、あらかじめメモリや OS 等がセットされた『ミニ PC』タイプもあるようなのだが、販売しているショップが見つからなかった。『キット』の方が主流の様子?ちなみにキットの方はメモリどころか電源コードすら付属していない。
公式サイトで買えないので、仕方がなく Amazon で本体と SSD と メモリをぽちった。本体は 100,000 円、SSD は 500GB で 9,000 円、メモリは 8GB×2 で 7,000 円。結構な出費になるがやむを得ない。ここで、電源コードも購入しなければならないことを認識していながら、注文を忘れるというミスをやらかしたのだが、それについては後ほど。あと、Windows のライセンスもなかったのだが、こちらは別途買うとして、今は考えないことに決めた。それにしても、「OS を購入する」という感覚は忘れかけていた。昔はあたりまえだったのだけれど。
思っていたよりミニだった
製品が届いた。外箱は思いのほかオシャレ寄り。
さっそく開封。思っていたよりかなり小さい。
ツヤ消しで、全体的にさらさらとした手触り。特に高級感があるわけでもないが安っぽいわけでもなく、ザ・無難という感じが面白みは無いかもしれないが私は結構好きだ。ちなみに上面が妙にツヤツヤしているのは、フィルムが付いているから。この手のフィルムは本来すぐに剥がすものだと思われるが、なんとなくもったいなく、そのままにしてしまうことが多い。
インターフェイスは日常使いするには十分な感じ。電源ボタンは、電源が入っているときは白く光る。地味なポイントだが、白色で本当に良かった。赤とか緑とかは主張が激しすぎてあまり好きではない。
SSD とメモリをセット
SSD とメモリは、容量と値段のバランスを考えて私のパートナーが選んでくれた(ありがとう)。SSD は昔に比べると本当に安くなった。
さっそくケースを開けて SSD とメモリをセットする。一般的にこのような製品を購入する人は組み立て作業に慣れているのかもしれないが、私はこういった作業の経験はある程度あるもののあまり得意ではなく、一人でできるかどうか不安だった。が、やってみると非常に簡単で、あっけないぐらいすぐに終わった。
小さいので、机の上に置いて気楽に作業できるのがとても良い。タワー型は床置きなので常に腰痛覚悟での作業になることを考えると、これはありがたい。
下段のメモリと SSD は、素直にスロットに収まってくれた。上段のメモリは、当初下段と同じ程度に押し込んだがうまく収まってくれず、最終的には結構なパワーで収めた。あと、SSD に貼ってある長細い黒いシールは、微妙に本体から浮いていたので、もしかしたら剥がすものなのかと勘違いしたが、剥がすと保証が無効になるらしい。あぶなかった。
電源コード購入時に気づいたこと
ここらあたりで、電源コードが無いことに気づいた。本体に付属していないのは認識していて、商品の選定まで終えていたのに、注文を忘れていた。ワクワクしていた気持ちが一気に萎えたのだが、意外にもこれが功を奏した。
というのも、電源コードについては、長すぎると取り回しが大変なので、本体の設置位置からコンセントまでの距離+αぐらいのものを買おうと思っていた。しかし、製品に電源コードは付属していないが、電源アダプタは付属していることをまったく考慮できていなかった。
電源アダプタ自体に結構な長さのコード(測ってみたところ約 1.6m)が付いているので、電源コードは短いもので全然事足りるのだった。盲点だった。
そんなわけで、結局電源コードは 0.2m のものを購入。コードが届くまで数日間、起動はおあずけとなってしまったが、コードが無駄に長くなるのを避けられたのは良かった。ちなみにこのコネクタの規格は「IEC-60320-C5」、通称「ミッキー型」というらしい。
NUC 買ってよかった
電源コードも届き、別途調達した Windows 11 Pro のセットアップも紆余曲折あったが無事完了した(これについてはまた別記事で書こうと思っている)。設置場所はミドルタワーの上にした。毎日アプリ開発に利用しているが、軽快に動いてくれていて今のところ何の問題もない。小さくて場所を取らず、変に主張しない佇まいにかわいらしさも感じる。買ってよかった。
余談:VESA 規格に対応した取付用パーツも付属しているので、ディスプレイ裏に縦にくっつけることもできる様子。そうするとディスプレイ前面からは本体が完全に隠れるかたちになるので、よりすっきりとした見た目にできそう。