『ピクミン 4』プレ低日数クリア完了&遊んだ感想

『ピクミン 4』がついに発売された。前作から 10 年か。長かった。長すぎて待ちきれず、Switch 版の『ピクミン 3 デラックス』を買いなおしてしまったりもした。

ピクミンシリーズを遊ぶときは毎回低日数&無犠牲クリアを目指している。今回も自分なりの低日数クリアを目指して楽しもうと思っているのだが、その前にクリアまでの流れを知る目的で一通り最後まで遊んだので、思ったこととか感想とかをダラダラ書く。

低日数クリアとは

そもそもピクミンの低日数クリアというのは、そのまんま「できるだけ少ない日数でクリアを目指す」というものだが、なにをもって「クリア」とするかは人それぞれではないかと思う。

なので、まずは自分なりの「クリア」の定義を定めておく。

「クリア」の定義

自分なりの「クリア」の定義、それは

  • オタカラコンプリート
  • チリョウコンプリート
    • 達成には夜ステージ全クリアが必須だが、夜は必要日数が 10 日に固定されているので、ここで日数が伸びるのは気にしない
  • ソウビコンプリート
    • ラッセル以外から入手できるものを含む
  • 全ミッションクリア
  • ピクミン無犠牲
  • 全オニヨン/ガーリップ回収
    • 色ダブりオニヨンと、隊列 100 匹になった後のガーリップも回収対象
  • 地上の原生生物をすべて倒す
    • ここは完全に個人的なこだわり。でもダンドリへの影響はかなり大きかったりする
  • マップ上の仕掛けをすべて利用する
    • たとえば『巨人のかまど』にある火種は、全部火を付けたい
  • (クリアと関係ないが)攻略サイトなどのテクニック的な情報は絶対に見ない
    • 自分で試行錯誤したい。ただし、1 回自力でクリアしてるのでマップは見てよい

人によってはオタカラコンプリートのために他のすべてをそぎ落とすプレイスタイルの人もいると思うし、それはそれで楽しいものだと思うが、私は強烈なコンプ癖を持っている人間なので、全部やりきったうえでの短日数を目指したい。

ちなみに『ピクミン 4』は過去作と違い地上の原生生物は復活しないので、この際原生生物の死骸をすべて回収という条件も加えようかと思ったが、原生生物を凍らせてから倒した場合そもそも死骸が残らないので、不定な要素は条件に含めないことにした。

初回プレイでわかったこと

初回プレイはクリアまでの流れがわからない状態で進めることになるので、とりあえずマップ間の移動はせず、1 個目のマップから順にコンプしていくシンプルなスタイルとした。「メモも取らず頭で覚えられる範囲でのダンドリを考えつつ、無駄もあるけど少しだけ頑張る」みたいな気持ちで遊んだ結果、どのマップも 3 日目クリアだった。6 マップ×3 日で合計 18 日間か。

1 回遊んでみていろいろわかったことがあったので、次の本気プレイに向けて書いておく。

全般

  • オッチンは戦闘系のスキルを覚えていくとその辺の原生生物に対してほぼ無双できるので、ソロで先行移動させて戦ってもらい、視界確保&安全確保してもらうと良さげ。なので、スキル『カミツキ』は優先気味にする。あとオッチン用のソウビも早めに揃えてあげる。
    • 単にオッチンを守りたいという気持ちもある。オッチンかわいいよ~。
  • 洞窟内にいるピクミンは、突入のたびに復活する。なので、残り時間に余裕があるときは何度も突入して、オニヨンが無い色のピクミンを増やしておく。特に紫ピクミンは回収にも戦闘にもとても活躍してくれるので、積極的に増やすと良さそう。
  • 洞窟はクリアにある程度時間がかかるので、極力 1 日の終わりに突入する(以下「日没突入」)。そうすれば洞窟内の時間は実質ノーカンにできるので、ゆっくりと探索ができる。一息付けるので精神的な癒しタイムにもなる。日没の 10 カウントの直前に突入するともっとも効率が良い。
    • 日没突入した場合、洞窟から出た後に即 10 カウントが始まるが、そのカウント中にもできることはいろいろある。最後まであきらめない。
  • もしかしたら 2 日間でクリアできるマップもあるのか・・・?特に『一番星のかくれ家』は、適当にやっても 3 日目にかなり時間が余っていたので、いけるかもしれない。
    • 逆に「絶対 2 日では無理!」と感じたのは『とこなぎの浜辺』。ピクミンシリーズではお約束の「水場マップ」は今回も健在で、相変わらず苦手だ。青ピクミンは大好きなのに。
  • ハッパ仙人の洞窟は突入したら 1 日にカウントされるので、メインミッションをやってる最中に気軽に入れない。ひとたび突入したなら、その日だけで全部プラチナ取り切る覚悟がいるが、ちょっとあの難易度だと厳しすぎるよ。二度と日の光を見れまいという勢いで洞窟にこもることになってしまいそうなので、メインミッションの流れで白・紫オニヨンを入手するのはあきらめて、その他のすべての要素をクリアしてから、最後の 1 日に突入することにしよう。

マップ『ひだまりの庭』

  • 水場高台の青オニヨンだが、水場をアイスバクダンで一瞬凍らせたスキに全力で運ぶという方法で、一応 3 日目に入手できた。が、このタイミングで頑張って入手するのが正しい選択なのかどうかはこれから考えようと思う。

マップ『とこなぎの浜辺』

  • このマップは洞窟が 4 つあるので、3 日間でクリアするとしても日没突入できない洞窟が 1 か所出てくる。私は『深海の城』を日中に 2 回に分けて突入するのが良いのではないかと思った。1 回目の突入では紫ピクミンに出会うことに集中。みんなのトラウマ『アメボウズ』が登場する前提になっているからなのか、洞窟の構成自体は比較的簡単だし、『アメボウズ』は紫ピクミンがいればガンガン攻めていけるので、他のボスと比べて時間がかからない印象。何より、1 回目の突入で紫ピクミンを隊列に加えることができれば、2 回目の突入時や地上の運搬が捗ること間違いなし。

マップ『追憶の原生林』

  • ラストダンジョン『王の穴』に入るには、ルーイを倒しスパニエルを救助することが条件となる。つまり、スパニエルの救助は目標日数より 1 日早い段階で終わらせておく必要がある。

ルーイのミッションをどうするか

クリアしてみてわかったのだが、ラストダンジョンをクリアしてルーイを捕まえたあとに、さらにルーイのミッションが 6 件発生する。「原生生物を○体捕まえる」だけという、難易度自体はとても低いミッションなのだが、短日数かつ全ミッションクリアを目指す場合、このミッションがえげつない面白い影響をおよぼす。

単純にルーイを捕まえた後にミッションをこなすスタイルだと、6 日間余計にかかってしまうことになるのだが、短日数を目指すうえではありえない選択肢となる。よって、ある程度のオタカラは放置したままひとまずラストダンジョンまで進めて、ルーイを捕まえた後に他のマップに戻り、残りのオタカラを集めつつ、同日にルーイのミッションもこなすことが要求される。マップ内で閉じたダンドリを考えるのだけではなく、マップ間でのダンドリも考えることになるので、もはや頭の中だけでは処理しきれない。いよいよ Excel の出番か・・・!

ルーイのミッションのことをが無かったとしても、ある程度マップを渡り歩てガーリップを先行入手した方がダンドリ良い気もするし、このあたりは実際にやってみて調整するしかない。

でも、こういうのがあるからピクミンにヤミツキなのだと思う。

遊んだ感想

せっかくクリアしたので、気持ちが新しいうちに感想を書いておく。何というか、シリーズいち面白かった。

オッチンの登場

今作は同性能の操作キャラが複数いる代わりに、オッチンがいる。オッチンはゲームの中盤あたりから「火雷水毒効きません」「泳げます」「ピクミン 100 匹分の荷物を運べます」な、全ピクミンの特長を合わせたようなオールマイティで、ある意味主人公より有能な存在となる。また戦闘面では単身で原生生物をしばきまくる狂犬と化す。正直、途中までは「難易度下げてきたんかな」と思った。

ところが、ダンドリを追求した場合、主人公とオッチンを別行動させた方が良い場合も多く、いつもオッチンにおんぶにだっこというわけにはいかなくなる。どのタイミングで別行動と団体行動を切り替えればダンドリが良いのか考える必要があるし、別行動すれば操作が増えて、結局ピクミン的なマルチタスクが要求されるようになった。ライトゲーマーもやりこみ勢も、自分なりの難易度で楽しめるのは素敵なことだと思う。

単にキャラクターとして見たときに、かわいくてたまらないのも良い。オッチンのグッズをもっと発売してくれないだろうか。そういう意味ではモスもオッチンに負けないぐらいたまらなく愛らしいので、こちらもグッズ化を期待している。もし発売されなかったら、羊毛フェルトで自作することも考えている。

ボリュームはシリーズでいちばん

過去作はボリュームはそこそこだったので、楽しいがゆえに「もっと遊びたかったなあ」感が常に付きまとっていたが、『ピクミン 4』はシリーズでいちばんのボリュームで大満足だった。メインストーリーは『ピクミン 2』と同様に日数制限なし+洞窟ありで、オリマー遭難記は『ピクミン』『ピクミン 3』と同様に日数制限あり。どちらが好みの人でも楽しめるのが嬉しく感じた(ちなみに私はどちらも楽しく遊べるタイプです)。

ポップな雰囲気

ピクミン 4 を遊び始めて初めに感じたのは、「過去作と雰囲気違いすぎ」だった。あの独特の暗さ、原生生物のキモさ、幻想的な BGM、透き通ったクセのあるフォントなどが醸し出す個性的な雰囲気がきれいさっぱり消えてしまっていた。「ちょっとポップに寄りすぎでは・・・」と、少し悲しい気持ちになった。

ただ、今の気持ちは少し変化している。かわいいオッチンが登場する世界観のために必要だったと思うし、過去作の独特の暗さとキモさがピクミンのあのニッチ感を生み出してたんだとしたら、ライトゲーマーにも受け入れられるにするには必要だったのかも?と好意的に思えるようになった。今作はハードも Switch だし。

何より、ゲーム自体が面白すぎるので、見た目はすぐに慣れるというか、どうでもよくなるよ。あと、原生生物の見た目がマイルドになったのに反して、動きは安定のキモさで安心した。

時間戻し機能は良い

時間戻し機能は、「緊張感なくなるからあかんでしょ」と当初否定してたにもかかわらず、利用しまくった。利用してわかったのだが、余計なやり直しでストレスたまることがなくなって、「ダンドリを考える」というこのゲームの本質に逆に集中できるようになっていた。あと、時間を戻したときは、プレイヤーもピクミンもオッチンも、すべてが強制的に一か所に集められた状態で再スタートになるので、考えていたダンドリがいったん打ち切られてしまう。運搬中のものはその場にほったらかしになるし、目的地まで再移動が必要になる。なので、まったくペナルティが無いわけではなく、時間を戻すかやめておくか悩むのも面白かった。

やってみることもなく頭から否定するのは良くないと思い、反省した。

赤ピクミンの活躍の場が少ない

あえて少し残念に感じた部分も挙げると、赤ピクミンの活躍の場が少ないことが気になった。赤ピクミンの特長は「攻撃力が高い」ことと「火に強い」ことだが、戦闘についてはオッチン、紫や岩、ゲキカラ羽集団の使い勝手が良すぎるので、赤ピクミンの攻撃力を活かせたのは序盤だけだった。

「火に強い」ことについても、オッチンは火がへっちゃらなのに加え、ちょっとした火系のトラップや敵であれば、赤以外のピクミンでもなんとかなってしまうため、活かせる場面が少なく感じた。やはり御三家(赤黄青)にはいつも活躍していて欲しいので、次に遊ぶときにはもっと積極的に隊列に入れてみようと思う。

そして何より、一番ショックだったのが!

「ミッションモード」が無いやん!!

「ミッションモード」というのは、『ピクミン 3』で「ストーリーモード」とは別に用意されていたモードのこと。『ピクミン 4』の「ダンドリチャレンジ」を、もっと広いマップ全体を使って遊ぶもので、オンラインでスコアボードも用意されている。プラチナメダル(=全オタカラ回収)は当然として、残りタイムに応じて追加ポイントがもらえるので、自然とタイムアタックになる。なんというか、ピクミンの楽しさの原点を追求したようなモードだった。

当時、私はタイムを 1 分 1 秒でも縮めるために、サルのようにプレイし続けた。2 人プレイが楽しすぎて、パートナーに頭を下げて深夜まで一緒に遊んでもらったりもした。本編よりはるかに時間を費やして遊んだ記憶がある。

それだけに、今回も当然楽しみにしていたのだが、無いんだなーこれが・・・。一応「ダンドリチャレンジ」がそれに該当するのかもしれないが、マップが狭すぎてこじんまりしているためか、なんか違うんだよなぁ。スコアボードも無いし。

これは追加コンテンツに期待するしかない(あるのか?)

ピクミン愛があふれすぎて

長くなりすぎそうなのでこの辺にしておこうと思う。

とにかく、これから短日数クリアに挑戦する。昔から遊んでいる割に腕前はいつまでたっても上がらないが、めげずに頑張りたい。まだまだ遊べそうで嬉しい限り。『ピクミン 5』が発売されるのが何年後になるかわからないので、それまでは『ピクミン 4』を遊びつくすつもりだ。

もし自分の中で満足がいく日数でクリアできたら、最後に締めくくりとして葉っぱ仙人の全プラチナも一応チャレンジしてみようと思っているが、正直そっちは絶望的な気もしている。あの難易度おかしくないか・・・?紫オニヨン運ぶやつなんて普通に無理ゲーだが、なにか裏技でもあるのだろうか。

kpdn

お寿司とゲームと動物が好きな、フリーランスのエンジニアです。フロントエンドからインフラまで日々奮闘中です。最近は物忘れがどんどんがひどくなってきました。

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